「髪の毛が湿気でまとまりません、対策を教えてください」髪の毛が湿気でまとまらなくてお悩みの方に現役美容師がお答え!
髪質のお悩み
とにかく湿気で髪の毛がまとまらない!こんなときどうすればいい?
天パくん
あああああ!湿気で!髪の毛が!まとまらないよ!!!!!どうしたら!!!いいんだ!!!あああああああ!!
髪さま
聞かれて飛び出てぺっぺれぺ〜!みんなのカミサマ、髪さまじゃよ!天パくん!そう焦るでない! まずは、湿気と髪の毛の関係性について簡単に説明するね!
天パくん
え!?カミサマ・・・?よくわかんないけど、とりあえず説明お願い!
湿気が髪の毛に与える影響の代表例
髪さま
まず、湿気で髪の毛がまとまらないと言っても、具体的には下のようなパターンに分類できるぞ!以下がその代表例じゃ!
- うねる
- 広がる
- まとまらない
- ぼさぼさになる
- 巻きが取れる
- ぺたんこになる
天パくん
ふむふむ、確かにこまかく分類していくと、「まとまらない」と一口に言ってもいろいろタイプがあるんだね!
髪さま
さよう!あくまで上記は代表例じゃが、人によって一つの場合もあれば、これらが複数気になる場合もおおいぞ。天パくんはいくつ当てはまるかな?
天パくん
う〜〜ん・・・全部!
髪さま
なんと!全部か。これはなかなか珍しい・・・!では具体的な原因をせつめいしていくぞ!
天パくん
うん、よろしくカミサマ!わかりやすくね!
髪の毛は湿気=水分に大きく影響を受ける
髪さま
そもそも湿気とはなにかわかるかな?天パくん。
天パくん
そのくらい僕にだってわかるよ、髪さま!バカにしてる?・・・湿気ってのは空気中の水分でしょ?
髪さま
おお、その通りじゃ!つまり、髪の毛は空気中の水分の影響をうけるとまとまりにくくなりやすい、と言い換えることができるのじゃ。おわかりかな?
天パくん
うん、わかってきたよ!だから梅雨みたいに雨が多くて湿気の多い季節は髪の毛がよけいにまとまりにくいんだね・・・。
髪さま
そういうことになるのぉ。それから空気中の水分以外にも、暑い的などにかく自分自身の汗なども同じく水分じゃな?だから汗などの水分も湿気と同じように髪の毛が広がったりまとまりにくくなる原因になるんじゃ。
天パくん
確かに汗をかいたり、プールに入ったりすると、濡れたところから髪がうねってくるなあ…そういうことだったのかぁ。水分が原因、と!
髪さま
そうなんじゃ。髪の毛というのは「繊維」の一種なんじゃが、たとえば同じように繊維でできている「紙」も水に濡れた後に放っておくと丸まって乾いたりするじゃろ?あれと似たような現象じゃな。
天パくん
なるほど・・・ってことは空気中の水分以外にも、自分の汗とか水分の影響をなるべく少なくするのがポイントなんだね!
髪の毛が湿気の影響を受けやすくなる2つの原因
髪さま
ところで、原因は湿度や汗などの水分じゃが、実は髪の毛がその影響をうけやすくする要因というものがあるんじゃ!
天パくん
え!?髪の毛の湿気の影響の受けやすさって人によって変わったりするの?
髪さま
実はそうなんじゃ。こちらも一つではなくて、いくつかの要素がからみあっている場合が多いんじゃが、大別すると以下のように分けられるぞ!
①もともとの髪質が影響する場合
- そもそもいわゆる撥水毛や吸水毛のように髪の毛自体の性質が人によって違うので、そういった髪質に由来する影響の受けやすさ。
- 一般的には、細毛・軟毛・くせ毛のほうが湿度の影響を受けやすい場合が多い。
②髪の毛自体の劣化(ダメージ)が影響する場合
- 単純に髪の毛が傷んでいればそれだけ髪の毛内部へのすき間が生じるので湿気が中に入り込みやすくなる。また、髪の毛自身の水分も出ていきやすくなる。
- イメージとして、ふわふわの新品のタオルと使い古してすり切れた穴の開いたタオルで考えるとふつうは古いタオルの方が水分を吸い込みやすい。
髪さま
こんな感じじゃ。なんとなくイメージできるかな?
天パくん
うん、何となくはわかる気がするよ。
髪さま
それはよかったわい。超スーパーざっくり簡単に言ってしまうと、湿気や水分の影響を受けやすい髪の毛は水分が入り込みやすいすき間が多いってことになるんじゃ。
天パくん
そういうことかぁ。ということはそのすき間が少なければ水分の影響を受けにくくなるってこと??
髪さま
おっ!!鋭いな天パくん。そういうことじゃな。それでは具体的な湿気への対策を伝授するぞよ!
天パくん
いよいよ核心だね・・・早く早く!教えておくれよぅカミサマ〜!!
湿気への具体的な対策はどうするのがいいのか?
髪さま
髪の毛が湿気の影響をうけにくくするには、いずれにしても髪の毛の中に水分を入れにくくすることが超重要じゃ!どうすればいいかは、大きくわけると3つある!
天パくん
ふむふむ、そもそも髪の毛の中に水分が入らなきゃいいわけだもんね。どんな方法があるんだろ??
髪さま
自分自身でできなければあまり意味がないからのぉ。カンタンにトライしやすい順番で並べるぞよ!
- トリートメント類(インバス・アウトバス含む)で目に見えないレベルで髪の毛の隙間を塞ぐ
- スタイリング剤の力で形を固定する
- ブローやアイロンなど、熱の力で髪の毛の形を固定する
こんな感じじゃな。
天パくん
ふーん、いくつかあるんだね!それぞれどんなふうにすればいいんだろ?
髪さま
1に関してはそのままなんじゃが、お風呂場で使用するトリートメントや、乾かす前に使う洗い流さないトリートメントなどで、髪の毛自体のすき間をなるべく埋めてしまう方法じゃ。もっとも手軽でカンタンじゃが、使うアイテムと自分自身の髪の毛との相性が重要なのじゃ。
天パくん
なるほどね!トリートメントで髪の毛のすき間をふさいで湿気や水分の侵入を少なくする感じ?
髪さま
そんなイメージじゃ。ただし、あくまで髪の毛表面のすきまや空洞を軽く埋める程度の効果しか期待できないために、大幅な効果は期待しにくいのが難点じゃ。
天パくん
そっか。カンタンだけど、その効果もそれなりってことだよね?
髪さま
そうじゃな。ただ、自分の髪質に合うものを使えばなかなか効果を実感しやすいものもあるからアイテム選びがやはり重要じゃな!
天パくん
なるほどなるほど・・・アイテム選びが重要、っと!次は2の「スタイリング剤の力で固定する」っていうのはどういうこと??
髪さま
スタイリング剤の力で固定する、というのはそのままじゃが「ハードスプレーなどの整髪料を使って固めてしまう」ことによって湿気の影響を防ぐ方法じゃ!
天パくん
なるほどぉ〜!でもスプレーなんかで本当に固まるの?
髪さま
もちろんスプレーの種類にもよるが、ハードスプレーなどはしっかり固まってしまえばなかなか髪型がくずれることはないからの。結婚式などに参加する女の人がよくドレスに合わせてアップスタイルにすることなどがあるが、ああいったば場合にはもれなくハードスプレーで固めてあるもんなんじゃよ。
天パくん
へぇ〜そうなんだ!安心だね!
髪さま
そうじゃな!しかも1のトリートメントを使うのと比べてもそこまで難易度はかわらないしのぉ。この2の方法は「湿気自体の影響を減らす」というよりも、湿気の影響を受けても髪の毛自体の形を固定してしまう、という考え方じゃな!
天パくん
なるほどなるほどぉ〜!この2つでもかなり髪の毛がまとまりにくくなるのを防げそうな気がしてきたよ!髪さま!
髪さま
そうじゃろうそうじゃろう?すごいじゃろう?最後に3の方法じゃが、この方法に関しては髪の毛の水素結合を利用する!
天パくん
んんん!?「水素結合」ってなに!?
髪さま
そうじゃな、普通はきいたことのないワードじゃな。カンタンに言ってしまえば、繊維が持っている性質のひとつじゃ。たとえば洋服のシャツなんかでもしっかりとアイロンをかけている方がシワなどはできにくいじゃろう?あれと同じ原理じゃ。
天パくん
そうなんだ?洋服のアイロンと同じ原理か・・・なんとなくわかるようなわからないような・・・
髪さま
あまり理屈をおぼえる必要はないが、髪の毛は熱を利用して形をきめるとくずれにくくなる、というのを理解しておけばオッケーじゃ!
天パくん
そっか!じゃあとりあえず熱を加えて髪型をセットすると崩れにくくなる、っていうのはおぼえておくようにするよ!
髪さま
ひとまずそれでよいぞよ!どうじゃ?少しは湿気への苦手意識がやわらいだかな?
天パくん
うん・・・!いろんな対処法があるんだね…!湿気が憂鬱じゃなくなってきたかもしれない!!明日からためしてみようーっと!!