普通のヘアカラーと白髪染めの違いを現役美容師が徹底解説!
うちのおかんが頑なに「白髪染めは嫌!」って言い張ってるけど、実際のところ普通のカラーと白髪染めって何が違うんだろう……?
ヘアカラーで髪が染まる仕組み
あ、髪さま!
おや、多すぎくん。どうしたんじゃ?
実はおかんが「白髪染めは嫌!」って言ってるんだけど、そもそも普通のカラーと白髪染めの違いもよくわかんなくって……。
なるほどのう。では、普通のカラーと白髪染めの違いを知るためにもまずはヘアカラーで髪が染まる仕組みについて知っておくべきじゃな。
ヘアカラーで髪が染まる仕組み?教えて教えて!
ふぉっふぉっふぉ、勉強熱心なのはとてもいいことじゃ!ヘアカラーと一口に言ってもいろんな種類があるんじゃが、一般的なヘアカラーで説明していこうかの。
うんうん。
白髪を染めるグレーカラーでも明るくするヘアカラーでもその原理は同じなんじゃ。
同じなの!?
さよう。基本的には自分のメラニン色素をブリーチ剤で脱色して、ヘアカラー剤の色素を入れて発色させるという仕組みになっているんじゃ。
メラニン色素……?
染める前の髪には、メラニン色素という色素が詰まっている状態なのじゃ。日本人というとやはり黒髪のイメージが強いかと思うんじゃが、日本人の髪が黒いのはメラニン色素が多いからなんじゃよ。
へぇ~、知らなかった……。
日本人のメラニン色素たっぷりの黒髪の中に、ヘアカラー剤のブリーチ剤が浸透していくとどうなると思う?
えぇ~、どうなるの?
ズバリ、メラニン色素が破壊されてしまうんじゃ!
ひえぇ~、こわい!
ブリーチ剤はメラニン色素を破壊し、メラニン色素が破壊されることによって髪色が明るくなるんじゃ。
なるほど……。
それと同時進行でヘアカラー剤の化学反応で新しい色素が作られていくんじゃ。もちろん、髪の内部でじゃよ。これがヘアカラーで髪を染める基本的な仕組みなんじゃ。
へぇ~、何も考えずに当たり前にやってることでも仕組みを知ると面白いね!というか、意外に複雑な仕組み……。
そうじゃろう、そうじゃろう。ヘアカラー剤というのは、大きく2つの成分でできているんじゃ。ブリーチ剤と色素の2つじゃ。ブリーチ剤が髪の中のメラニン色素を破壊して、新しくヘアカラー剤の色素を入れ込むという感じじゃな。
すごい勉強になったよ~!ありがとう、髪さま!
普通のヘアカラーと白髪染めの違い
じゃあ、いよいよ普通のヘアカラーと白髪染めの違いについて説明していこうかのう。
うんうん!
普通のカラー剤の特徴
まず、普通のカラー剤においては髪を明るくする力が強く、色味を入れる力が白髪染めに比べると少ないという部分が特徴となってくるんじゃ。普通のカラーで白髪を染めると色味が薄いから、染まりが甘かったり、染まらなかったりすることもあるんじゃ。
そうなのか~。
じゃが、黒髪を染めるときには明るくする力が強く、色味を入れる力が少しくらい弱くても綺麗に発色してくれるんじゃよ!
なるほど!
白髪染めの特徴
一方で、白髪染めにおいては、髪を明るくする力が弱く、色味を入れる力が強いというのが特徴になってくるんじゃ。
ちょうど真逆だね!
さよう。白髪染めは真っ白な白髪をしっかり染めるため、色味が濃く作くられておるんじゃ。ただ、明るくする力が弱いため発色の面では普通のカラーに劣るんじゃよ。
ふむふむ。
明るめの白髪染めを希望したのにあんまり明るくならなかったという人やそもそも白髪染めは黒くなるものというイメージを持っている人は結構いると思うんじゃが、それぞれの特徴を考えると当たり前のことなんじゃよ。
それ以外で違いはないの?
違いらしい違いはないかのう。染め方もまったく同じじゃ。強いて言うなら、薬剤の放置時間に関しては白髪染めのほうが少し長いくらいかのう。
普通のヘアカラーと白髪染めの違いもいざ知ってみると面白いね!
結局のところどっちで染めればいいの?
ねぇ、髪さま。
何じゃ?
結局のところ、普通のヘアカラーと白髪染めのどっちで染めればいいの?
ふぉっふぉっふぉ、そう来ると思っておったよ。
教えて教えて!
答えはシンプルじゃ。白髪を染めたいなら絶対に白髪染め、明るさを重視するなら普通のカラーじゃな。自分の中で何を優先するかでどっちがいいのか変わってくるんじゃよ。答えは自分の中にあるんじゃ!
か、かっこいい……。
まとめ
じゃあ、今日勉強したことをまとめてみようかの。
はい!普通のカラー剤は髪を明るくする力が強く、色味を入れる力が白髪染めに比べると少ない、白髪染めの特徴は髪を明るくする力が弱く、色味を入れる力が強い!
うむ、その通りじゃ!
それぞれの特徴を考えて、白髪を染めたいなら絶対に白髪染め、明るさを重視するなら普通のカラーを選ぶこと!
完璧じゃ!
そして、答えは自分の中にある……っ!
ふぉっふぉっふぉ、気に入ったようじゃのう。