ハイライトの色落ちは早いの?その原因と解消法を美容師がお答え!
ハイライトの色落ちは早い?そもそもハイライトカラーとは
ねえ髪さま、ちょっと髪の相談に乗ってほしいんだけど。
もちろん良いぞ。どうしたんじゃ?
髪にハイライトを入れてみようかなと思っているんだけど、「ハイライトカラーは色が落ちるのが早い」って聞いて、迷っているんだよね。ハイライトカラーは色持ちが悪いって本当なの?
なるほど、ハイライトカラーの色持ちに関して悩んでいたわけなんじゃな。ところで、そもそもハイライトカラーがどんなものなのかは知っているかね?
うーん、なんとなくは知っているけど、詳しくはわからないかも。
それならまずは、ハイライトについて簡単に教えておこうかのう。
ありがとう髪さま!
ハイライトとは、髪全体の色よりも明るいトーンのカラーを部分的に入れて、髪に軽やかさや透明感を出したり立体感を表現したりするカラー手法のことなんじゃ。ハイライトを入れる部分はスタイルによって異なり、作りたいスタイルによってはハイライトとローライトの両方を入れることもあるぞ。
なるほどね!ちなみにローライトっていうのは何?
ローライトはハイライトと逆で全体よりも暗いトーンの色を部分的に入れることじゃ。髪に奥行を出すことができるぞ。
そうなんだ!
ハイライトカラーが落ちるのが早い理由とは?
次にハイライトカラーの落ちやすさについてじゃが、ハイライトに限らず、そもそも明るいトーンのカラーは暗いカラーよりも色落ちがしやすいんじゃよ。
そうだったんだね。確かに暗めの色に染めたときよりも明るい髪色にしたときの方が、色が落ちるのが早い感じがしたかもしれないなあ。
ハイライトは明るいトーンの色で一部分のみを染めることになるため、他の部分の髪よりも色が落ちるのが早く感じられるんじゃろうな。
ハイライトはベースのカラーよりも明るい色を入れるもんね。カラーの前にブリーチすることも多いみたいだし。
ただしあまりにも色が落ちるのが早いのであれば、もしかしたら「しっかりカラー剤が流しきれていない」ことが原因になっている可能性もあるな。
どういうこと?
専門的な話になってしまうが、ヘアカラー剤に含まれている「アルカリ剤」と「過酸化水素」が髪に残っていると良くないんじゃよ。何故かと言うと「アルカリ剤」には髪のキューティクルを開ける作用があり、「過酸化水素」にはアルカリ剤と触れてアルカリ性になると髪の色素を抜くブリーチのような作用があるからじゃ。どちらも髪を染めるのに必要なはたらきではあるんじゃが、洗い流しきれておらず髪に残留してしまうと施術が完了した後も引き続き脱色が行われてしまうんじゃ。これが色落ちの原因となる。
えーっ!?
さらに脱色が行われ続けると、髪のダメージにもなってしまうんじゃ。常にブリーチをしているような感じになるからのう。なのでカラー剤が髪に残留しないようにしっかり洗い流してもらうことが必要になるぞ。このあたりのカラーに関する知識をしっかり持っていて腕の良い美容師に担当してもらうことが、ハイライトの色持ちを良くする上でも重要じゃな。
そうなんだ。
もちろんしっかりカラー剤が洗い流されていても、自然に褪色していくのは避けられんがな。とはいえきちんと施術された髪なら、落ちやすいハイライトカラーであっても1か月程度は色が持つはずじゃよ。
結構持ってくれるんだね。
それからハイライトカラーをきれいに保つ方法じゃが、色が抜け切る前に再びカラーをすることも大事じゃよ。色落ちしきってしまう前にサロンに行くべきじゃ。きれいな状態をキープしたいのであれば、月に1度はサロンに足を運んでおきたいところじゃな。
また明るいカラーは色落ちしやすいため、色落ちを考慮して希望よりも少し濃い目に色を入れておくと良いぞ。どの程度の濃さにカラーをするかは、担当の美容師と相談じゃな。また一口に「明るいカラー」と言っても様々なカラーがあるので、どのようなカラーが落ちにくいかを美容師に聞いてみるのも良い。
担当の美容師さんと、しっかり相談しておくのは大事だよね。